これって詐欺?
あなたならどうしますか?
これからここでお話しする事は、ある日ピッパのお店で実際におこったノンフィクション な出来事です。 ただ この話しをごく身近な人に話すと、「それは詐欺やで〜」(大阪弁) と言われます。 しかし ピッパ自身はウソとは思っていなくて、少し後悔しているんです が、皆さんはどう思いますか? 少々話しが長いですが、最後まで読んで下さいね。 ある寒い冬の日曜日の午後4時の話しです。 その日の朝は注文を聞いていて、いつも 暇なピッパのお店もバタバタしていて、後片付けや昼食を食べ終わったのが午後の3時 30分頃でした。 ご飯を食べてホッとしたのか、ウトウトし始めた時でした、ある一人の男 性が「すいません」と、お店に入ってきたのです。 当然 お客さんだと思ったピッパは、「いらっしゃい」と言いました。 しかしその男性は 「すいません道を教えて欲しいんです」と言うのです。 ピッパは「どこに行くんですか?」 とっ聞いたら、「このあたりにトヨタ自動車はありますか?」と言うので、ピッパのお店から 一番近いトヨタ(ネッツ)の場所を教えてあげました。 そしてピッパが「どうしたんですか?」と聞くと、車の中にキーを置いたままロックをして しまったと言うんです。 だから トヨタに行って空けてもらうんだと言うんです。 ただ 一番近いとは言え、歩いて行くとしたら30分はかかる場所です。 平日のその時間なら 迷わず車に乗せて行ってあげるんですが、日曜日の夕方だったので迷ったあげく、その 場は詳しく道を教えただけで、「ありがとうございました」と言い男性は店出て行きました。 しかし その後も気になって仕方がなく、結局 後を追って行く事になりました。 すぐに 男性に追いつき車に乗せてあげました。 そして 車の中で詳しく話しを聞くと、男性は 和歌山の人で、子供のピアノの発表会で朝8時頃にこちらに到着して、時間を調節して いたらしいんですが、ある拍子にカバン(財布)携帯電話と車のキーをシートの上に置いた ままロックをしてしまったと言うんです。 その為にせっかくの子供さんのピアノの発表会にも行けず、朝の8時頃から4時頃まで ずっと車にかかりっきりで奥さんや子供にはボヤかれっぱなしで、参っているんだと・・・ それに 朝から何も食べずに、寒い日でしたので奥さんと子供はピッパのお店の近くの 駅の地下で待たせているんだと言うんです。 そして さらに話しを進めると、その車にはココセコムのセキュリティーが付けてある購入 して1ヶ月のセルシオだと言う事が分かりました。 話しによるとそのセキュリティーは 無理に空けようとしたり、ガラスを割ったりするとエンジンが掛からなくなってしまって、そ の修理代には50万円以上のお金がかかるんだとか・・・ (゜o゜i) そして そのセキュリティーを解除する方法は、キーと一緒に付いているキーホルダーの 解除ボタンを押すか、登録した携帯電話から暗証番号を入力するしかないんだそうです。 その男性の話では、ピッパの所に来るまでに、JAFを呼んだみたいなんですが、JAFの人 にも無理だと言われて、何度もガラスを割ろうと思ったらしいんですが、何とか思い止まっ たらしいんです。 そんな話しをしている間にトヨタに到着して男性は、トヨタの人と何やら話しをしています が、その内容は車の中のピッパには聞こえません・・・ しばらくして男性が戻って来て、 「やっぱり無理だそうです」と言いながらがっくりしていました。 その帰り道も話しは続きました。 その話しの中で男性が「このあたりに奥さんと子供 1〜2日ほど預かってもらえる施設はないか?」とピッパにたずねてきたのです。 ピッパ は言っている意味が分からなかったんですが、色々考えました。町会の公民館やピッパ の自宅・・・ ただ2日となると、ピッパが仕事に出ている間は嫁さんと子供だけなので、 困っているとはいえ不安がありましたので、「ちょっと思い付きません」と答えました。 すると その男性は家族を預けて、歩いてでも和歌山の家に帰って、セキュリティーを 解除できる予備のキーホルダーを取りに行くんだと言い出したのです。 (゜o゜i) 朝から何も食べずにいる家族に悪いし、ちょっとでも早くどうにかしたい・・・ そう言うん です。 そして 男性が「さっき行ったトヨタの近くは車通りが多かったですよね」と言い 出したんです。 どうやら男性はヒッチハイクをして、車を乗り継いで和歌山に帰る事を 思い付いたようです。 ピッパは悩みました。 本当に悩みました。 片道だけの電車代さえあれば、家まで帰れ るんでしょうが、皆さんもご存知の通りピッパには人に貸せる程、余裕のある生活はして いません。 もしもピッパに余裕のあるお金があったとしたら、多分貸しいたと思います。 (男性の話しでは、家族が待っている駅の人に、家族を置いて行きますので片道分の 料金を貸して欲しいと言って断られたそうです。) そう言う訳でピッパが出した結論は、2日かかる覚悟があるんならピッパの仕事が終わる 10時頃まで待ってくれれば、ピッパが家まで送って行ってあげると言うものでした。 その 事を男性につたえると、「そこまでしていただかなくても大丈夫です・・・」と言う答えが返っ てきました。 そうこう言っている間に家族が待っている駅に着き、ピッパは男性を降ろしてお店に帰り ました。 お店に帰って来て仕事をしていると、また 先程の男性が店に入ってきました。 そして「先程はすいませんでした。 助かりました。」とお礼を言って、「これからヒッチハイ クに行ってきます」と言うので、ピッパは「奥さんと子供は?」とたずねました。 すると男性は、「駅員さんに聞くと、ココは寒いのでとなりの駅に行った方がちょっとでも 暖かいと言われたので、そちらに行くように言ってきました・・・」と言うのです。 ピッパは 可哀そうに思いながらも、夕方になってお店の方もバタバタし始めていたので、何も言っ てあげられず、男性はお店から出て行きました。 ただ その後 仕事をしていても男性の事もそうですが、朝から何も食べていないと言う 奥さんと子供の事が気になって仕方がないんです。 そんな事を考えながら仕事をして いるうちに、仕事の方も落ち着いて来たので、ピッパは奥さんと子供が待っていると言う となりの駅まで、食料を持って行ってあげようと思い、車を出しました。 その駅はピッパのお店の近くの駅とは違い、地下ではなく2階建てになっていて、大きさも 約倍近くあるような駅で、見つけるのは難しいんではないかと思いつつも、一生懸命探し ました。 ですが先を急ぐ人ばかりで、結局そのような親子は見つけられませんでした。 結局 ピッパはその後 あの家族がどうなったのかは分かりません。 ただ 最初にも お話ししたように、身近な人にこの話しをすると、ほとんどの人が「詐欺」だと言うのです。 確かに 後で落ち着いて考えてみると、最初にいた駅の横には交番もありましたし、奥さ んの携帯電話で、地元の親戚や友人に頼めば来てくれる人はいるんじゃないか? それ に ここまでの話しの中には出てきませんでしたがピッパが「車はどこにあるんですか?」 とたずねた時に、「車はJAFの人が来た時に、貴重品を積んでいますのでガラスを割られ てはいけないので、近くの車庫に隠してくれた」と言ったんです。 その時は何も疑いはしなかったんですが、後で考えれば納得のいかない所もいくつか あるんです。 何よりも ピッパは話しに出てきた男性の家族をこの目で見ていないん です。 ですからウソと言われればウソのようにも聞こえますし、この話しを人から聞かされたと したら、多分ピッパも「詐欺やで〜」と答えると思うんですが、ただ ピッパはその男性と 会話をしていてウソを付いているようには見えませんでしたし、何より話していても優しい 人だと分かるような人だったんです。 それに その男性は一言もお金を貸して欲しいと 言いませんでした。 ここまでの話しを聞いて、皆さんはどう思いましたか? まぁ詐欺だったとしてもピッパ 自身はお金を貸した訳でもないし、もし 本当の話しだったとしても今さらどうしてあげる 事もできないんですけどね・・・ でも 本当だったとしたら、あの後あの家族がどうなっ たのか? 無事に家に帰り車を取りに来る事ができたのか? 1年以上前の出来事なん ですが、時々フッとした時にこの事を思い出してしまうんです。 ですから もしあの時の話しが本当で、今までの内容に心当たりがある方がいらっしゃる としたら、この場をかりて謝りたいと思います。 何の力にもなってあげられず申し訳あ りませんでした。 また このページを読んで頂いた皆さん ピッパの個人的な悩みを長々と聞いて頂き ありがとう御座いました。
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